震災から22年です

こんにちは、studio prism の奥野です。今日で震災から22年です。大学が冬休みで、年末を日本で過ごすために帰国していた私は、地震の3日前にまたアメリカに戻りました。地震があったのを知ったのは、私の出身地を知っていた友達の家族からの連絡でした。「淡路で大きな地震なんてあるわけない。」というのがまず頭に浮かんだことでした。

CNNのニュースの映像やつながらない実家への電話で不安になりながらも次の日大学に行き、授業が終わってアパートに帰ると留守電に何件もテレビ局からの取材のリクエストのメッセージが入っていました。アメリカ中で、メディアが日本人留学生を探して大学に連絡していました。今考えると当時、世界中で私より震源地に近いところ出身の日本人留学生はいなかったでしょうが、家族とも話せてないのに取材を受ける気には到底なれませんでした。

変わり果てた生まれ故郷を見たのは地震から約5ヶ月後。その揺れを感じる事も、直後のカオスを体験する事もなく、過程なしにただ目の前にある結果だけを受け入れる。なんと説明したらいいのか分かりませんが、今でも「いなかった者の悲しさ」を抱えて生きています。22年前ここにいなかったから、その悲しみや絶望感、それでも奮い立って前を向いた強さ、そういうものを本当の本当には私は共有出来ない、そういう気持ちが今もある。


でも人生の中で、「今日当たり前にあるものが明日には無いかもしれない」事や、愛する家族を亡くす事、震災とは違う形で私も、震災を体験した方が感じであろう「気持ち」は、感じて来たのではないかと、最近は思えます。

1月17日は、あの日いなかった私にとっては、悲しみだけではなく人の強さも、感じられる日です。

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プロフィール

奥野 香代
奥野 香代淡路島の頼れるカラーのプロフェッショナル
淡路島生まれ。1児の母。
20代30代のほどんどをアメリカで過ごし2009年に帰国。グラフィックデザイン、メイク、と色に携わった仕事の経験を生かすべく、帰国後各種カラー関係の資格を取得し、2013年に起業。サロンでの診断の他、講座・セミナー講師、カラーコンサルタントとして淡路島を中心に活動中。→もっと詳しく
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